英語の日常会話は、1000語で80%、2000語あればほぼ90%のカバーができるというデータがあります。
一方、日本語は、90%を理解するのに5000語必要と言われます。
なぜ、英語は日本語の半分以下で足りるのでしょうか?
英語の基本的な英単語は、日本語よりも持つ意味の幅が広いのです。
日本語の『服を着る』『スカートをはく』『帽子をかぶる』『靴を履く』『メガネをかける』『ピアスを付ける』は、英語では身につけるという意味のwearですんでしまいます。
英語は意味の幅の広い言葉なのです。
英語の日常会話は中学レベルの単語で足りる

日本の中学英語で学ぶ単語は約1,500語ですが、その中には「in」や「on」、「this」「I」「go」などの簡単な単語も多く含まれています。
動詞に関しても、中学生レベルの単語でほぼ足ります。
信じられないですか?
中学生で学んだ基礎的な単語で豊かな表現をするにはどうすれば良いでしょうか?
その答えは句動詞です。
句動詞というと難しく感じるかもしれませんが、get up や look forなどは見たことがあると思います。
簡単な単語の組み合わせの句動詞を使いこなす事ができれば、表現力がとても上がります。
簡単な単語の組みあわせで表現力をあげる句動詞
句動詞の形には3つのパターンがあります。
- 動詞+前置詞
- 動詞+副詞
- 動詞+副詞+前置詞
文法的に説明すると難しそうですが、基本的な動詞と副詞や前置詞を組み合わせて、2語や3語で1つの動詞と同じ働きをするフレーズの事を句動詞と覚えていれば大丈夫です。
動詞の中には、中学生の時に習ったような基本的な動詞、基本動詞があります。get,put,have,make,take,go,come,giveなどです。
その基本動詞と前置詞(in/to/on/of/from/off)などと組み合わせることで、意味が広がります。
便利な句動詞ですが、数が多いので、そのまま覚えるのはとても大変な気がします。一生懸命に暗記をしても、理解が浅いとすぐ忘れるし、使いこなせません。
では、どうしたら暗記でなく句動詞を理解できるのでしょうか。
句動詞はイメージを理解して覚えよう

句動詞を片っ端から暗記することもできますが、それぞれの単語のイメージ深く理解することで、確実に身につけることができます。
このイメージ力を味方にすれば、英語は確実に手に入れやすくなります。
例えば、前置詞 onは学校で、上にと習いました。
しかし、英語のイメージとしては、平面に接触している、です。ちなみに離れるイメージはoffです。
getの基本イメージは?
getという動詞は、手に入れるですが、基本のイメージは”その状態に変化する”という感じです。
例をあげると、
I’m hungry. お腹がすいた(状態にある)
I’m getting hungry. お腹が空いてきた(変化しつつある)
It was dark then. その時暗かった(状態にある)
It was getting dark then. その時暗くなってきた(変化しつつある)
の様な感じです。
getを使って句動詞を理解してみよう
【Get on】
onはくっつく、get onで”くっつく状態に変化する”イメージです。
I am sorry you got on the wrong bus.
すみませんが、あなたは違うバスにのっていますよ。
→乗り物に乗っている状態が続いている
He got his sister on her bicycle.
彼は妹を(助けて)自転車に乗せた。
→自転車に乗れる状態にした
How is your work getting on?
仕事の進み具合はいががですか?
→仕事に関わっている現在の状態への質問
Get her on. 彼女を電話に出しなさい.
→電話に付く、出る状態にする
【Get off】
Offは離れる、get offで”離れる状態に変化する”イメージです。
I get off at the next station.
次の駅で降ります.
→乗り物から離れる状態へ変化する
The baby at last got off (to sleep).
赤ん坊はやっと眠った.
→起きている事から離れる状態へ変化する
I want to get off work early.
早く退社したい
→仕事から離れる状態へ変化する
Get off the grass.
芝生から出なさい.
→芝生から離れる状態へ変化する
getの句動詞いろいろ
get out
外へ出る、立ち去る、(乗り物を)降りる、逃げ出す、知られてしまう
※outは外へ、外に出る状態になる
get up
起きる、立ち上がる、登る、床を離れる
※upは上がる、上がる状態になる
get down
降りる、身をかがめる、気が沈む
※downはおりる、降りる状態になる
get back
帰る、戻る、政権に返り咲く、(後ろへ)下がる、(あとで)連絡する
※backは後ろ、後の状態なる、もどる
今回は、GETを例に説明しましたが、この様に各単語のイメージ・前置詞のイメージを深く理解して覚えましょう。忘れにくくて、応用が効きます。
英語の会話が中学レベルの単語で足りる句動詞の話のまとめ

英語は、意味の捉え方が広い言語です。
2000語あれば、90%の理解ができます。
それを叶えるのが、基本動詞と前置詞、副詞の組み合わせ、句動詞です。
句動詞はネイティブが日常会話で頻繁に使うカジュアルで自然な言い方が多いので、ぜひ覚えて使って下さい。
またね。See you!
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