【英語】英語の概念が変わった話

世界 英語

今日、写真を見つけました。

若い私と、まだ小さな息子たちが、ベルギー人の友人とお母さんと一緒にイギリスの田舎で笑って映っている写真。

あぁ、懐かしいなぁ。
連れて行くの大変だったけど、連れて行ってよかった、本当にいい思い出の写真。

あなたが海外に行くとき、話すのは英語ですよね?
日本で外国の人に会ったときに話すのもたぶん英語でしょう。
英語さえ話せれば、大丈夫だと思っていますよね?
私もそう信じて、長いこと英語を勉強していました。

この話を読んでもらえると、英語に関しての考え方がちょっと変わります。

英語とイギリスが大好きだった学生時代

私が英語にはまってしまったのは高校生のとき、ブリティッシュロックとイギリス映画が始まりでした。

大学生の時は、イギリスに行くためにアルバイトをして、数か月だけどイギリスにも行きました。

イングリッシュブレックファーストにB&B、イングリッシュガーデン、ピーターラビット。

本当にイギリスが大好きな学生でした。

子供が産まれてからは、ハリポッターシリーズが大好きで、今まで子供達と一緒に何十回と見ました。

だからというか、私の英語、いや、若い頃の私が話す英語はイギリス英語でした。

ちなみに、私の周りにはアメリカ英語の発音が好きな友人も多かったかな。
お互いに、自分の推す英語がどんなに素晴らしいかって議論したこともありました。

今となっては、変な議論ですけど。

当時の私にとって、外国語は、イギリス英語かアメリカ英語、時々訛りの強いオーストラリア英語だけでした。(今思うと、カナダ英語って考えたことなかったなぁ。ごめんなさい、カナダ)

旅行に行っても、日本で外国の人に道を聞かれても、英語さえ話せれば大丈夫って思っていました。
多くの人が思っているように。

英語は世界共通語じゃない??

初めまして

私がホームステイの受け入れを始めたのは、二人の男の子がまだ未就学児の頃。

英語が大好きで、でも、英語の世界に入るほど得意ではなかった私の状況を、子供達にはなんとか乗り越えて欲しいと思ったからでした。

イヤー、思えば、世の中のお母さん達が自分の代わりに子供に未来を託すという、ありきたりで、子供にとってはありがた迷惑なきっかけからでした。

さて、家に来た最初のゲストは、パナマの女性。

お子さんが四人いて、自分のキャリアの為に、優しい旦那ささまに子供を預けて、国際協力機構(JICA)のプログラムで日本に来たのです。

受け入れ当日のこと。さぁ、いよいよ英語を話すよー!と意気込んでいた私は、出鼻をくじかれます。
だって、共通語だと思っていた英語を彼女はこれっぽっちも話せなかったのですから。

そう、スペイン語圏のパナマで育った彼女は、スペイン語しか話さない(スペイン語で、ソロ エスパニョール)だったのです。

よく考えれば、日本人だって、世界共通語といわれる英語を話せるひとって一握りだったりします。
あ、そうか。言われるほど、英語って共通語じゃないんですね。

大切なことはゲストと子供たちに教わった

その後も、うちには、フランス、ドイツ、スペイン、モルディブ、インド、フィリピンなどなど、英語圏ではないところから、続々とゲストがやって来ました。

そして、その人たちのほどんどは、英語がネイティブではない国からだったので、彼らの母国語といわゆるその国の訛りの強いカタコトの英語と向き合う事になったのです。

彼らは、自分たちの国の言葉で自信をもって話しかけてくれました。

最初の頃の私には、かなりのカルチャーショックだったのですが、まだ英語の勉強をしたことのない子供達にとっては、ごくごく自然な事だったのです。

世界には色々な言葉があって、英語にもいろいろあって、でも、どの言葉も相手と仲良くなる為にある正しい言葉で。
仲良くなろうと思って向き合えば(遊んじゃえば)、相手の言っていることは理解できるし、何も困らないんだってこと。

私は、うちのゲストと子供達から、そんな事を教わりました。

ホームステイの受け入れをやってみて分かったのは、英語っていうのはあくまでも、比較的世界の人が話せている言語ですが、言われているほど世界共通語ではなかったのです。

イギリス英語だけが英語だ!なんて、狭い世界に生きてたなぁ。(しみじみ)

まとめ

街角

様々な国の友人ができて、私の世界は結構変わりました。

英語は、たくさんある言語のうちの一つとなり、お国訛りの英語を楽しむことが出来るようになりました。

現在、ちょっと、お互いの行き来が制限されている時期だけれど、また普通の世の中になったら、聞いたことのない言葉を話す人たちと話をしてみたいなぁと思っています。

世界には、まだまだ知らない言葉がたくさんありますからね。わくわく。

そういえば、私が、一番聞きやすいのはどこの言葉でしょう。
私がバルセロナでホームステイをした家族が話していたスペイン語と、子供たちと一緒に会いにいったベルギー人の家族の話す英語です。

同じ思い出を共有する人たちの言葉は、理解しやすいのですね。

また、世界が落ち着いたら、みんなに会いたいなぁと思う私なのでした。

またね。

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